第六十九話「開幕せよ! ムーフェス劇場」


ポ〜〜〜〜ンチ!! ミンナッ、元気でポンチ? ココだけのハナシ、みずほとヤマトとサミットとムーフェスを抱えていた頃、モウ半泣き寸止め状態のポンチくんも、昨日のポスペ撮影(撮影16時間)でオ〜〜〜〜ルクリアー! わ〜いわ〜い。もうしばらくナァ、「今週末撮影なんダケド〜…」っていう電話はオ・コ・ト・ワ・リ! エヘ!

さて、いよいよ開幕したムーフェス3! 今年は昨年のようにキバリすぎないように気をつけないと…と落ち着き気味で企画進行。作品募集はヤメてstudio BIG ARTのセレクト作家のみダッッ! 初日、二日目と、時期が時期だけにお客さんのイリは少なかったが、上映後の反応を見て「自信が確信に変わりました」。今回のプログラムはホント「洗練」されてる!ってぇ感じ。長さも55分で超見やすい! テレビ、新聞取材も好調で、しかも北海道上映も決まりそう。う〜ん、かなりイイ感じだゾ!

今年のstudio BIG ART主催のイベントはとてもレベルの高い、エンタテインメント性も大事にした企画ができて、ポンチくん、ホントうれポンチ! ミンナッ、今年最後のビッグ・イベントへ、いざキタレリ!


 

ドルバッキーヨウコ/BABY

毎回出品いただいているドルさんは前作までとはかなり違った作風。
3DCGではなく平面構成にてアニメーションを制作。
声優や音楽制作は外国人を起用しアメリカン調を演出。
いかにもドルさんらしい雰囲気がよく出ていて小気味よい作品に!
昨年に続き、今年もトップバッターだ!



モンノカヅエ+ナガタタケシ/MILKJET

MTVのCM用に作られたアニメーション作品。映像のクオリティはさすが。
登場人物のキャラの濃さが随所に見られて楽しい。
丁寧な仕事で細かな配慮も忘れない。凝ったカメラワークにも注目。

/BUILD
プログラムの中でも大変人気の高い作品。ブロック崩しやテトリスといった
ゲーム形式の映像はリズムもよく楽しいし、圧倒される。
「突き抜け方」がいかにもナガタくんたちらしい演出だ。
画面は常に真ん中のタテ長い部分しか使っていない。
実は神戸でビルの壁面いっぱいに投影し発表した作品なのダ。
そういえば昔の喫茶店にあったテーブルゲーム機はだいたい
タテ長画面だったよナ。次回はプロジェクターをタテに設置して
「タテ長版ムーフェス」をやっても面白いナ。



PICOGRAPH/サードアイブラインド

札幌インタークロスクリエイティブ ・センターで活動するクリエイティブ集団。
Web制作や立体制作も行っている、マルチアーティストだ。
今回は数ある作品の中から「サードアイブラインド」を出品していただいた。
マンガアニメ、デッサン風な絵柄は彼等の持ち味。
一つの作品を被写体と背景に分け、別々に見せるという試みが不思議で面白い。
と、ポンチくんは解釈しているのだが、見る人によって
随分捕らえ方が違うようだ。果たして作者の意図は!?

 

タムラサトル/フライドチキンコミックス

タムラくんの新作は紳士的で暴力的でエンタテインメント。
気がついてみればプログラムの中でカメラ撮影している作品は、
この作品とエリンギィのstudio BIG ART CFだけだ。タムラくんは
ムーフェスとほぼ同期間中に晶アートにて「ALL VIDEO WORKS」展
も開催中。



山口レイコ/空色のつばめ

完成度が高く、爽快感、透明感のある作品。音も作品にピッタリで、色の使い方にも注目!
山口レイコさんは他にも「はてなくん」シリーズなども制作している。
細かいところまで配慮されていて見やすい作品が多い。



草平/ひっくり返ったマウス

草平さんらしい狂いップリと日本情緒が盛りダクサン。出品者の中で
「このヒトちょっとおかしいんじゃないの!?」と思えるくらい、
作品が狂人的なのはナガタさんたちと草平さんくらい。
でもどの人もキチンとエンタテインメントに落とし込んでいるあたりがスゴイなァ。



堀聖司/REFLECTION OF NOWHERE

CGによる都市風景の描写は、特に大画面で鑑賞すると圧倒される。
音も本人がつくっていて、その演出も見逃せない。



ebicream/ヒポたん

上映するたびにポンチくんは泣いてしまう。ebicreamくんは一昨年のvol.1で
「江原一幸」くんとしてゾウさんCG映像を出品してくれた作家さんだ。
抜け目のないキャラ、演出、絵柄でストーリーにものめり込める。
音楽もとてもよく、気がつけば口ずさんでしまう。続編を期待する声も多数。
会場で販売しているヒポたんグッズは超お買得! ポンチくんも1枚
(CD-ROM、500円)買ったゾ。



やす/雨にも・・・

ムーフェス全国巡回担当のやすこと、中村泰之くん。
前回までとは打って変わって明確なストーリー展開。
いつものキャラクターも随分様変わりした様子。



赤山仁・亀井克幸・西光一/sweet colors

昨年の「garden of the metal」とは一変、お菓子素材を超リアルに表現したCG作品。
テクスチャや動きをトコトン追求しているだけあって、見ていてとても贅沢な気分に。
新作を見るたびに進化を感じる。ぜひシリーズ化してほしいネ。



御影たゆた/スクリーンの幻

トリはvol.2と同じく御影さん。昨年まで「たゆたうアニメーション」として出品していた方だ。
本人の脚本、映像はもとより、音楽や声優のキャスティングも相変わらず素晴らしい。
いつも思うが10分もしない映像作品でこれだけ世界観やストーリーを感じさせる技術は
見事という他ない。マンガというジャンルでも、同じストーリーを語るのに1ページ使う人、
30ページ使う人、描写の仕方は様々。御影さんの作品は手塚マンガの一話完結モノのような、
ビビッドなストーリー展開を感じさせる。長編マンガや映画などでも、冒頭の状況説明がいかにそつなく、
さりげなく語られているかで作品へののめり込み方が変わってくるが、この「スクリーンの幻」
や「クローカ」を見る限り、ぜひ長編映像も見てみたいものだと思わせてくれる。
テレビCMなんかも15秒という枠の中でのストーリー展開が求められるが、そういった限られた
「条件」の中で傑作と言われる作品は多数存在する。読み切りマンガなどもそうだが、
条件が限られているジャンルほど、作家の能力や才能、作家性が浮き彫りになって
見えてくるものなのかもしれない。



エリンギィ/studio BIG ART CF #4,#5

ポンチくんと荒木コースケくんによるサウンド&ビジュアルユニット・エリンギィ
による「studio BIG ART CF」の新作2点、今年も大公開! ココだけのハナシ、
編集時間は2点とも二日しかなかったのダ… ウ〜ム大反省。でも、今までとは
また違った味のあるCMになったゾ! 会場でグッズを1,000円以上買ってくれた人
にナナナント! studio BIG ART CF#1〜#5 全5作収録のDVDを大プレゼント中!
こんな機会、もうないゾッ!



studio BIG ARTの入り口、通称「300円画廊」ではヨシタケくんのプチ展示も
同時開催。初日来てくれた御影さんはヨシタケくんのファンだったことが判明。



1階では空間を超ゼイタクに使った、シマシマンによる映像インスタレーション展も!
前例のない盛りダックサンなイベントになったゾ。さぁ、これから
全国展開、開始でポ〜〜ンチッ!



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