第七十五話「サンキュー! 美術メン」


2001年よりスタートしたアートの記念日、「39アートの日」イベントが今年も各地で開催でポンチ! 夏前までstudio BIG ARTのイベントスペースは改装中だし、今年はドーしようかな… ソウダ! アトリエがあるじゃないか!

というわけで、ありそうでなかった特殊工作部によるワークショップを開催したゾ。あちこちでイベントが開かれているためか、参加人数はトッテモ少なかったけど、これ以上人が来ても机も材料も工具も足りなかったでポンチ! ミンナ思いの他熱中したり、特殊工作部もいろんな事に気付かされたり、得るものが多い有意義な一日となりました。5時終了予定が実に10時まで延長! ミンナ、疲れたでしょー?

シ〜ンとした空間に「シコシコシコ…」とひたすらプラやスカルピーを削る音。声も掛けられないくらいの緊張感が! 美術メンはトラブルに備えてひたすら待機。できるだけ手は貸さないで本人達に作業をさせてみる。作るモノにはやっぱり個性が出るネ。でもミンナ造型が上手くて驚いた。



自分は毎日やっているのに、人が夢中になって作業しているのを見ると、すごく羨ましくなってくる。イイもの見させてもらいました。初心、忘れるべからず! 棒ヤスリは引かずに押せ!



美術メンの最近の仕事は「歯医者の看板」制作。ジミなようで、これが大変。割れたり落ちたりしては絶対にダメだ! シンプルな形状ほど曲面がシビアに出てくるので気も抜けない! まずは発砲スチロールで原型の制作、及び形状のチェックを行う。



FRPを何層か貼り込んで、一度軽く削ってみると… グワ! 凸凹ダギャ! 凹の部分にまたパテのようにFRPを塗って、また削る。健康に悪い日が続く。
重量は15〜20kgくらいに。これが歯医者の入り口の高さ4メートルの場所 に設置される予定。もし落下したら夜逃げしかない。



必死に歯を磨いている図。今回の作業では、発砲の切り出しに「ヨシタケ発砲切り出しマシン」や「イノウエ万能板ヤスリ」などが大活躍。「美術さん」を超えた「美術メン」ともなると、最も効率のよい工具を開発することから作業が始まる。目指せ! スーパー美術メン!



表面がキレイになったら、酸性雨にも強い屋外用のペンキで着色。ペンキも何層か塗ったらまたペーパーでツルツルに。最後にもう一層塗り足して、目、口の描き込み。今週は筋肉痛になりっぱなしダ。



カゴメ野菜ジュースの美術で、棚や回転灯、ガラステーブルなどを制作。棚板がサラダボウルの重量でものすごくたわむので、その修正に一苦労。でもとてもキレイな写真が撮れた。撮影時間は15時間程度。今年初の長丁場だった。



移動・運搬手段に於いても美術メン・テックが活躍。LiVESでも紹介されたBIG ART 6号に3ツ目のタンクが! アタッチメントもあり、普通のキャリーケースとしての使用も可。ウワワッ! これで6号で撮影に行けるゾ! 牛丼弁当が30個近く積載できることも判明した。



みなとみらいに来ていた修学旅行の中学校生徒諸君に「アッ、ライダーだ! ライダーだ!」と指を差され、人気を博したこともあるBIG ART 6号。雨の日や暗い夜道は、新たに取り付けたサイド・ライトを点灯して、視認性、安全性、注目度、ド・ア〜〜ップ! 間違い無く車検は通らない! 




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