第八十八話「スロー・ワークでいこう」


年末ポ〜〜ンチ! ミンナ、元気でポンチ? ポンチくんは立て続けに病院のお世話になってしまったが、やっと完全フッキ。みんな、カラダには気をつけろヨ! マジでマジで! 人間ドック、いきた〜い! ワンワンッ!

今回はよく担当する雑誌「ソトコト」の表紙造形ダッ! TRA展やヨシタケ展で好き勝手やってきた2003年、そろそろちゃんとお仕事しなさ〜い! ポ〜〜ンチ!
ヨシタケ氏が担当したソトコト12月号の「丸太編」。微妙なテクスチャを表現するのが不可能なので、ここは本物の丸太を利用することに。我々が行った作業は丸太を入手してナタで割るだけ。あとはCG班にお任せダッッ!



かなりの試行錯誤を余儀無くされた2月号「巻貝編」の制作。様々な実験の結果、長い円錐状の粘土をガイドに巻き付けてベースを造る事に。「ファンド」という柔らかい粘土を用い、ポリエステル樹脂でコーティング。粘土をコネコネして2メートルに伸ばす姿はソバ屋の店長そのもの。





樹脂を塗るときはハケ目をわざと残し、貝のテクスチャを表現する。スカルピーとエポキシパテを使って貝の入り口付近を造形。ここまで、実に6種類の粘土やパテを駆使。




このままでは表面のテクスチャがどうしても貝っぽくならず、しかも複雑に入り組んでいる形状。やむなく別にテクスチャ用のモデルを制作することに。



「ポンチ塗り」で表面をそれらしく表現。何重にも塗り重ねて、イカにも自然界に存在しているような雰囲気を演出せよ! しかし自然界の規則性は完璧にはマネできんな… ウムム。このテクスチャモデルをいろいろな方向から撮りまくって、CGでベースモデルの表面に貼付けてゆくのダ。



ベースモデルはテクスチャを整えて、軽く白い塗装を施す。パール塗装も効果的にちりばめよ! 移動中や撮影中に落ちたり破損しないよう、ドキドキしながら本番を待つ… あとはCG班にお任せ。オツカレッ! でも今回は赤字寸前だゾ。




新日鉄ソリューションズのグラフィック広告では、ミニチュアの段ボールを1,000個(!)作って組み立て。最初は高さ2メートルでのオーダーだったのだが、ビッグアートの階段を通らないので60センチで制作。ギャッフン。それでも大きなスタジオでストロボライト、22個も使用していた…。ミンナ大きく作りたがるんだけど、大きすぎると逆効果だヨ〜。




昨年の年賀状に引き続いて、1/35:特殊工作部シリーズの制作・撮影ダッッ! 年明けにはミンナの手元にも届くゾ。楽しみに待っててくれよナッ!




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