光通信サテライト

はい!イシカワです!
前回のSpace Kitを使った造形の第二弾です。

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まずはこちらの動画をご覧ください。

おわかりいただけたでしょうか??
地球が音データを光に変換し、その信号を受け取ったスペースシャトルが
また音声に変換する、という仕組みになっていて、孤独な宇宙への旅を再現しています。
地球が遠くなればなるほど、地球から発された音が小さくなってゆくわけですね、、切ない、、

では、さっそく制作メイキングにいきましょう!
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DSCN0348加工
はじめは手動ではなく、地球の周りをスペースシャトルが
自動で回るように、自動回転装置を井上さんが考案しました!
しかし、モーターの動力や耐えきれる重さの限度があったため、
自動回転装置案は見送ることに、、、
ただこの仕組みはとっても面白いのでまた次回使いたいところです。
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手動式のモデルを作っていきます。仮組みをして大きさの目安を測ります。
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暗くするための箱を作っていきます。本来は暗い部屋で楽しむものなのですが、
展示会場は明るく、光センサーが反応してしまうため、囲いの箱を作ります。
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スパッタリングの練習!宇宙の絵を箱に施します。

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色の違う絵の具を用いて星を描いていきます。ざると歯ブラシを使って
宇宙感がでましたよ!
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同時進行で地球やスペースシャトル、人工衛星なども
作っていきます。スペースシャトルと人工衛星は
付け根がボールジョイント式になっていて、角度を自由に変えられるんです!
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アリモノ作戦でパーツをくっつけたら
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ミラー反射人工衛星ができました!
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地球も塗られていきます。
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色を塗り重ねることでリアリティがでました。
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月、小惑星、スモッグもできました。月や小惑星は
スタイロでできているんですよ!加工の仕方で色々な
表情が出せるのでスタイロはとっても便利です。
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形をデフォルメすることで可愛らしいものになりました。
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囲いの箱もできました。明るい部屋でも十分楽しめます。
じつはこの箱、、、
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いち
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にの
DSCN0540新
さん!
とまあコンパクトになっちゃうわけです!
これはいかに一人で楽々と搬入出できるか、井上さんが
考えに考え抜いた結果、出来上がった代物です。本当にコンパクトに
なっちゃうんですよ!かなり気持ちいいです。
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最後にlittleBitsのロゴを切り出し、
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ビシッと決まりました!
展示会で、実演しないときは箱の天井に乗せて、ディスプレイ
することもできちゃいますよ!
完成です。

そして納品後、東京ビックサイトにて開催されているおもちゃショーを見に行きました。
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商談見本市に行ったのでスーツの大人が沢山。
明日からは一般デーだそうなので、大にぎわいになりそうな予感。
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KORGさんのブース、ありました!
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なつかしのKEYTAR!
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スピーチ博士も!
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新作もいました、いました!
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KORGのおねえさん、撮らせていただきました!

やはり展示となると強度が必要になるので、その点はなかなか苦労しました。
今回もまた、とても勉強になるお仕事でした〜☆
それではまた!

イシカワ

アンテナガン(ILLUMINOMETER GUN)制作メイキング

こんにちは!イシカワです。
前回Synth Kitやその他のlittleBits商品を使って、スピーチ博士ショルキーなどを作りました。
今回はlittleBitsの新商品Space Kitを使っての造形制作のお仕事です。

まず一つめは光の強さを測ることができる「アンテナガン(ILLUMINOMETER GUN)」です。アンテナガンomote
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前回同様、Bitsモジュールを組み合わせて何ができるのか模索します。
光センサー(Light Sensor)と信号を数値化するNumberを使い、
光の強さが測定できることを発見。

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さっそくボディのデータを作り、レーザーカッターで
切り抜いていきます。材料を無駄にしないよう、詰め詰めに
してなるべくコンパクトに切り出します。

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実際に手で持って操作するので、握りやすさ、ボタンの押しやすさを考慮して
デザインを考えました。井上さんのこだわりです。
そして本当に握りやすい、、、!

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パンタグラフお得意のアリモノ作戦です。普段見慣れているものも
使い方や組み合わせによって新しい造形が生まれるんですね〜

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形が見えてきました!

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塗装をしていきます。なるべくシンプルにかっこ良く!

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サーボを使うことにより、警告標もくるくると動くようになっているのです。
ブザーも追加で付けることで、警告標だけでなく音も連動するようになりました!
計測している感MAX!

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撮影では宇宙感を出すために宇宙飛行士の腕を再現。

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結局私イシカワの手は小さく、役に立たなかったので
井上さんが手タレをしてくれました。

そして完成した動画がこちら!


アンテナガンomote
アンテナガンうら
スタンドもついて、安心して展示できますね!

次回は2つ目の造形、「サテライト」編です。これまた
面白い造形になっているので是非チェックしてください!


 

 

【小学校の算数・教科書表紙】メイキング

パンタグラフのオブジェを教科書の表紙に採用したいということで
光栄ながらお声掛けいただきました。

教科書の表紙といえばストイックな平面構成図案が浮かんできますが
時代ごとにテイストも違うのでしょう。いろいろと話し合いを重ねましたが、
なんとなく全員の中にあったイメージは「子どもための日経パソコンオブジェシリーズ」。

子ども向けか! 楽だな! と思いきや、こ、こ、これは大人向けよりむしろ大変。
なかなか手強い相手ダゾ、子どもって。

表紙のオブジェはそれぞれの学年で習う、時計の読み方、かけ算、わり算、敷き詰め
などがテーマになっています。全部わかりますでしょうか。

INOUE

教科書小_1表教科書小_2上表教科書小_2下表教科書小_3上表教科書小_3下表教科書小_4上表教科書小_4下表教科書小_5表教科書小_6表教科書小_6架け橋表

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まずはアイデア出し。本制作作業よりよっぽど時間をかけます。
どんなヘンな案も一応拾い上げておくのだよ。

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「1」の立体フチドリオブジェを切り出します。
もちろん手でフリーハンドカット!

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ときどき、完成と同じ構図で撮りながら、各所の大きさや
テイストを確認し進めます。

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糸ノコで切り出し。
レーザーカットではできない、キレイな危うさがにじみ出ます。

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小さなパーツ類。オジサンみたいなこと言いますが(充分オジサンですが)
学生のうち、駆け出しのうちは絶対に手で切った方がいいです。

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パーツによって素材を使い分け。あくまで写真用のオブジェなんですね。
立体作品でなくて写真作品。

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4年生のテーマは「敷き詰め」!
4という数字を見てたら「コ、コレは…! 敷き詰められる!」とひらめきました。

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しかし、然うは問屋が卸さない。 ぜんぜんキレイにまとまりません。
手描きのラフって、自分に都合良く描いちゃうものなんだな…と思い知らされました。
でもすでに手描きのラフでプレゼンは済ませてあります。オレの中のエッシャー覚醒せよ!
と叫びながらシャーペンやマウスを走らせます。

“思いつき”から“実効的なアイデア”まではかくも大きな距離があるのです。

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なんとか良いカタチにたどり着いて、さあ造形です。
たくさん必要なので、型取り複製しましょう。

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プラ板を切り貼りして原型をつくりました。

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シリコンの型をつくり、液体のキャストを流し込んで複製していきます。

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手作りなのにあまりにもピッッッタンコすぎて驚く。感動です。
こっそりと自分を褒めます。本来、こういう同じカタチを組み合わせるものは
誤差も2倍になってしまうんですよネェ。

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扱いやすい素材というのは、大きさにも関係しています。
これくらいのものはスタイロでいきましょう。

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6の裏側。ぐんにゃり表現には、こんな金属板の秘密が。

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ぐんにゃり度を調整中。

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パンタグラフの最もキライなもの、それは色塗りです。
色計画を失敗して違う色を重ね塗りせざるを得ないケースが多い! 多過ぎる!
これからは新人イシカワに任せます。

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乾燥中。エッジの角が落ちているのがポイント。
CGに近寄らないように気をつけます。

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木目を描くのは本当は気が進まないのだが…
全体のテイストを合わせるためにもここは一発描き込んでみましょう。

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うるさくならないよう、自然なカンジで。
美容師になった気分で仕上げて行きます。

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造形ができあがっても安心できません!
撮影日の朝は、本当に大丈夫だろうかというモヤモヤの頂点を体験させられます。

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裏表紙も含め、撮影は3日間に渡りました。猛暑も相まって合宿感、アリアリ!
みなさん、誠にお疲れさまでした。