インドア Google マップ プロモーションムービー

Google マップ・新サービスのプロモーションムービーを制作。
制作期間がかなり限られていたので、コピペを利用して広大なジオラマを表現することに。
予想どおりゲームっぽい画面になったわけでありますが、ズームしてよ〜く見ると、やっぱり
手作りの味がほんのりと残っていて、ほどよい質感や触感が伝わってきます。 Webやゲームでも、
もっと手作りオブジェ使いませんか…?

 


最初は手描きでマッピングを試します。
ドラクエや桃鉄、シムシティなどもおおいに参考にしちゃいます。


スタイロカッターを利用して建物らしきオブジェを制作!


光を当てたときに影やハイライトなどのカタチのとっかかりが
見えるようなデザインを目指します。


丸いビルはパイプとライオンボードを使用!
アイデアノートにも載っていない素材。コスプレなんかによく使われているよ。


ムービーの中には、パンタグラフやオーリーズバードがアトリエを
構える、共同アトリエマンション“ADビル”や…


ADビルの前身・宮本ビルも並んでいます。探してみて下さい。
探すほどでもないけど… いっぱい建ってます。


ショップっぽいイメージで建物の中のアイテムも作り込んでいきます。
これらは疑いようもないヨシタケテイスト。


CGで作るよりも断然味があって制作時間も同等か早いくらい。
今、世に出てるグラフィックがもっとこういったものと入れ替わって
いくといいんですが。なぜこんなCGありきの世の中に?


スタイロを切り出して…


エスカレーター!


コマ撮りでちゃんと動きます。


ヨシタケ人形も炸裂です。最近、手・足・首・腰などの新しい間接技法が
定着しつつあります。


まるでアシュラマンのように、いろんな腕を作り貯めます。
指のカタチも様々。


セットと照明を作り込んでいきます。
場合によっては人形の下半身は外してしまいましょう。


こんな天井をつくって…


室内の照明を表現。室内の様子を再現するのはいつも苦労します。


インテリアや家具、建築のちょっとした知識が役立ちます。


スタジオもいいカンジにゴッチャゴチャになってきました。


セットや場面が変わるときは一度スタジオを掃除!
スッキリした気分で仕切り直し。
屋外の場面は意外と照明が必要。久しぶりに6〜7灯で撮りました。
照明では光を当てるのも大事だけど、もっと大事なのはそれらの
光を切ること。反射板や仕切り板をたくさん使おう。


流れる背景を動画撮影で。
セットをレールに乗せ、スピードコントロールモーターで制御。
学生時代の作品や素材は取っておくもんだ…!

INOUE

Panoramio – パングラボードゲームができるまで –

先日、パンタグラフの新作映像が公開されました。

Panoramioという写真共有サービスのプロモーション映像です。

こちらからご覧頂けます。

 

この映像が出来るまでの制作過程をここでご紹介したいと思います。

PanoramioはGoogle Maps、Google Earth上に自分の写真を貼り付け、世界中の人たちと写真の共有が可能なサービスです。

今回は世界中の様々な写真を共有し、コミュニケーションできる楽しさをボードゲームで表現しています。

 

まずはボードゲームの世界観。

ボードゲームの資料を参考にボード・コマのデザインを考えます。

ボードは六角形に決定!

六角形に合わせて配色やデザインなどを決め、まずはサンプル作り。

コマも同時進行で作るので、サイズ確認のためのタタキ台。

アップのアングルもあるので、コマは小さ過ぎず、大き過ぎず。

ボードとコマのデザインが決まったところで、本格的な制作に入ります。

ボードマップに使う原画も描き込んでいきます。

コマはすべて木材で制作するため、まずはスタイロでデザインとサイズ感をチェック。

木目をだすため、建物のコマには杉材を使用しています。

塗装は表面だけ。側面は木目が見えるようにします。

これで木の素材感を生かした建物のコマの完成。

続いては人のコマ。

こちらも木で制作します。

コマ撮りする際にズレたりしないよう、

ボードには鉄板、コマの裏にはマグネットを仕込みます。

カメラとのバランスを見て

塗装していきます。

こちらも素材感を生かすため、顔には色を塗りません。

 

ここで吉竹さんの職人技!!

なんとカメラはコンデジから一眼まであります!

出来上がった原画を使ってゲームボードを組み立てていきます。

実は本編には映っていませんが、クジラや気球もマップの中に描かれています。

鉄板の上に完成したマップ・コマを並べ、いざ撮影です。

 

3月にオープンした喫茶コマドリもこの映像の撮影スタジオとして使われています。

また音楽は びじゅたん こと たくとさん の作曲!

おもちゃのようなかわいらしい音楽で、より一層ボードゲームの世界に入り込めます。

この制作レポートを見てから、また映像を見ると違った見方ができると思いますよ!

是非またご覧下さい。

 

さの

 

 

パンタグラフ楽曲制作

ご無沙汰でがんす。

パンタグラフのびじゅたん こと たくとです。
(ひらがなが並ぶとどこで切れるかわかりにくいですな!)

さてさて、パンタグラフでは2009年から細々と楽曲制作を業務にしてきましたが

あまり成果をあげていないのも事実… (TへT)

ということで改めてイントロダクションムービーを用意しました。

今まで制作してきた映像音楽や効果音、歌などをずらっと紹介しています。

映像制作している作家さんや会社さんなどで

音響制作にお困りの方はこちらをご覧頂いてオーダーの参考にしていただけるといいなーと思っています。

パンタグラフでは主にトイ楽器や教育楽器を使ったかわいらしい曲を作ってますが

他にもいろいろやりますよー。

 

そしてこのムービーを携えて先日は東京国際アニメフェアでプレゼンもしてきちゃいましたよー。

 

 

 

 

 

 

 

びじゅたんも本気です。どうぞお気軽にご相談下さいー。

http://www.pangra.net/music/index.html

よろぴくどうぞー!

 

このブログでもおいおい、井上さんみたいに楽曲制作過程も見せられるといいかなー?

 

〓たくと〓

モンスタップ収録DVD発売!

モンスタップが収録されたDVD、

NHKおかあさんといっしょ最新ソングブック「ねこ ときどき らいおん」が本日発売されました!

月うたベストで特典映像も含め全25曲が収録されています。

放送期間中に録画し忘れてしまった方やまたモンスタップ見たいな〜という方は、この機会に是非!

よろしくお願いします。

 

ここでモンスタップ掲載誌もいくつかご紹介します。

もう店頭では取り扱っていないんですが、

講談社発刊の月刊「NHKのおかあさんといっしょ」2月号と4月号

2月号では1月のうたポスター

4月号ではシールを貼って遊べるページに掲載されました。

掲載誌の発売情報はtwitterでお知らせしています。

これから発売予定の掲載誌もあるので、パングラのtwitterの方もチェックしてみてくださいね。

 

さの

 

 

日経パソコン ─ 9年目突入!

隔週だから1年24号 × 8年 = 192号!
いくらなんでも多すぎるんじゃないかとかけ算し直してしまいました。
もうこれは早く写真集とか展覧会とかせねばなりません。

 


スタイロを積層しておっきなカタマリをつくります。
接着には漬物石が便利。


円柱に切り出し。
端材が結構出ますが、無駄にならないよう使える物は取っておこう。
品薄でスタイロが貴重な時代です。


丸太型にカット!
アイデアノートを読んでいればカットの仕方は分かるよね!


垂直にスジを入れていきます。精度はほどほどでOK。


概形でけました。なかなか樽っぽいです。


木材で栓をつくり、ワイン樽感を出します。


吉竹氏制作の“スマフォ切り出し機”。
羊羹のようなスマフォが切り分けられている瞬間を造形します。
見た目には分からないが、部分によって使う素材がバラバラです。
グニャリと曲ったスマフォは粘土(スカルピー)製、出来上がりの
スマフォは直線が命!なのでMDF製です。そして…


カタマリはボリュームがあるので、プラ板の箱組みです。
同じモチーフでも、形が違うと作る素材がこれだけ異なるという良い見本!
造形が苦手、下手、時間がかかるという人は、素材選びを慎重に行うといいよ。


台やマシンはシンプル。MDFでつくります。
撮るアングルによって印象が違ってきそうなので、撮影当日はいろいろ試そう。


またまたMDFを切り出します。
“くり抜き加工”はめんどうでもドリルで穴を開け、刃を通してから。


カタチを整えます。裏側は作らず、見える面だけでも充分。
なんせ1アイテムにかけられる時間、2〜3日なんだからね!


組み立てた後、表面に鋳物風の凸凹を施します。


丸型回転サインはWindows色と、一応地味な白黒バージョンも用意。
少しエイジング加工気味に。


さて、お次はUSB蓄音機型記録装置…
時間がなくてもうビビりながらやってます。コマ撮りも並行してるし…


なんか定まらないままモヤモヤ進めていきました。
なんとか仮組みまでいったけど全然カタチが納得いきません。
切ったり伸ばしたり、この段階で結構試行錯誤します。


プーリーはアリモノを探したけど無い! プラ板とMDFで適当に作りました。
アンティーク作品のいいところは適当につくっても味になってくれるという
ところです(笑)


化粧品の容器やプラモの余りなど、アリモノ作戦でいきます。


レコード筒部分は塩ビパイプを無理矢理ボール盤にかませて棒ヤスリを
慎重にかけていきます。ただ、スネ毛のようなカスが全然取れなくて、
仕上げが難しい! 塩ビめ。


塗装。
金属っぽいドライブラシと、ツヤの出し入れで硬そうな質感を目指します。


バイクプラモのタイヤパーツも塗装を施せば…!


造形作業より、塗装作業の方が時間がかかる場合が多いです。
じっくりじっくり…

ようやく完成し撮影を終えホッとするのも束の間、もう次号の案出しです。

INOUE