【月夜のでんしんばしら】宮沢賢治 ─ メイキングその1
NHKのテレビ番組「80年後のKENJI」で月夜のでんしんばしらというお話を映像化しました。パングラ3人とアルバイトさんで2~3ヶ月かけています。曲も歌もメンバーによるもの。パングラ得意の“手作りの味”大爆発です。もっと人数を増やしてチームを組めよ! と突っ込みが入りそうですが、このやり方が僕らの性に合っているんでしょう。







でんしんばしらは昔ながらの木製。実際に木でつくりました。
間接のハリガネがモロ見えでしたが、それでいいんです。

電線にくっついている絶縁体の碍子(がいし)もスカルピーで一つ一つ作ります。

長期間練った電機総長のデザイン。この作品は絵本が何冊も出ているのですが、
幻である電機総長の解釈はどれも個性的で面白いです。

なかなかパンタらしい総長が出来上がりました。

電機総長が背負っているパンタグラフ。意外にもつくったのは初めてです。

人形造形はいつも通りヨシタケ式。名前は恭一です。
賢治の実体験を元に作られたお話だと言われています。

作品によって関節パーツの作り方は全然変わります。

服飾もヨシタケ製。各所にハリガネが入っていて
ゆらぎなどの動きが表現できます。

電線は実際にハリガネを張っている物もありますが、ほとんどPC上で
合成したものです。コレが大変だった。。。やまつん、ありがとう。

行軍のムービーをたくさん見て動きを研究しました。国によって行進
のスタイルが違っていて面白いです。それから「歩く」という行為自体
が面白いですね。ちなみに、行進は一歩前進する間に頭がぴょこぴょこと
二回も上に上がります。

回想シーンはテイストをガラリと変えています。

音楽はもちろん、東神奈川のモーツァルト・たくと氏。

声は舞台俳優さんたちにお願いしてみました。
素晴らしい演技をありがとうございました!
INOUE