今後の活動報告はコチラ

Facebook、Instagram等で制作した作品やメイキングを公開しています。今後の活動内容のチェックはコチラから宜しくお願いします!

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【動きのカガク展】に出品した立体ゾートロープ作品群

「アニメーション作品」といってもそのテイストは多岐にわたります。手描き、CG、実写など。パンタグラフは得意の立体造形を用いて「コマ撮りアニメーション」という手法をよく使うのですが、もう一つの制作アプローチとして立体ゾートロープという昔ながらの手法が存在します。それは「立体物がモニタを通さず目の前で動く」という、実際に見ると誰もが「驚き」の心を突き動かされるものです。生まれてはじめてテレビで絵が動くのを見たときのような感覚を再体験でき、そしてそれは「動く」という要素をシンプルに抽出することができます。「動き=生命」といったことへも飛躍し、様々なテーマを見いだすことにも繋がります。

2015年の夏に21_21 DESIGN SIGHT(東京・六本木)に出品していた立体ゾートロープ、アニメーションアートピースなどを映像にまとめました。たくさんの様々な作品をつくる本当に良い機会になりました。モニタで見るアニメーションとは違った、古くて新しいアニメーション作品群をぜひ改めてご覧いただきたいと思います。


【森のゾートロープ】
この作品は、回転するオブジェを特殊なスコープを通して鑑賞する作品です。テーマは「生命の循環」です。

森や樹木をモチーフにした白いオブジェを天井から吊り、高速回転させます。鑑賞者はそのオブジェの前で、こちらも高速回転する廻る虫眼鏡(スリットスコープ)を通してオブジェを観ます。するとオブジェの回転運動がピタリと止まり、しかも全体が生きているようにウジャウジャと動き出します。ゾートロープやアニメーションの原理を利用したインスタレーションです。

ゾートロープというと、スリットの入った黒い筒状のものを廻し平面や立体が動き出すという映像遊戯装置をイメージしますが、現代でもそのイメージは変わっていません。いまだにあのアンティークな形が連想されます。「映像」はそれから映画、テレビ、スマホなど発展を続けていますが、現代におけるゾートロープがもしあるとしたら、このような形のものがあっても良いのかも知れません。「生命の輪」という意味を持つゾートロープ。我々なりの古くて新しい映像遊戯装置を通して映像と生命、循環の融合を感じてもらいたいと思います。

 

 


【ストロボの雨をあるく】
この作品は、図形が描かれた「傘」を鑑賞者が手で廻し、映像の仕組みを体感できるインタラクティブ作品です。

傘の表面には驚き盤(フェナキスティスコープ)の原理を用いた動く平面図形が印刷されています。連続したストロボフラッシュが焚かれた空間でそれを廻すと、周りの風景が動き出します。絵柄のオブジェがその場で留まったまま動いたり、前進、後退、放射状、メタモルフォーゼなど様々な動きへ変換されます。我々の世界では様々な動きや仕組みがありますが、それは元を辿れば電子から銀河まで、全ては回転運動の上に成り立っているもの、ということも感じさせてくれます。そして、雨、雪、海、空、宇宙など、こことは別の場所へワープできる傘とも言えます。

また鑑賞者はそれを手で廻すことによって、それがどうして動き出すのか、速く廻すと、遅く廻すと、逆回転させるとどうなるか、映像の仕組みをダイレクトに学習できる作品です。いまは日常で映像を見ない日はありません。昨今ではスマホなどのガジェットがそれを加速させています。そういう時代だからこそ、映像の最もプリミティブでインタラクティブな体験を提供したいと考えています。

 

 

 

【アニメーションアートピース】
展覧会で作品に盛り込めなかったメッセージやアイデアを、アートグッズにして販売しました。「展示」とはまた違ったアプローチで鑑賞者に手にとって見てもらえるのが、我々には大変新鮮でした。

 

少しだけですがメイキングもご覧ください!

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『森のゾートロープ』は緻密に計算された枝を機械で切り出して行きます。

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逆さ吊りにして組み立て。

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どれだけデジタルファブリケーションが発達しても
手作業は必要です。

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巨大な円盤を切り出し、ホールソーで正確に穴をあけていきます。

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誤差があるとアニメーションに支障が出ます。

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市販の傘を使って毎日実験です。

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柄も素材も試行錯誤。

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この初期型はなんとストロボがなくても鏡越しにアニメーション
が見られます。またの機会に作品化しましょう。

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グッズもアトリエで作っています。
機械で切り出したら…

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丁寧に1個ずつスミ入れ作業!
会期中、売り切れてしまって生産が追いつきませんでしたm(_ _)m

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ワークショップも大盛況!
子供達の発想力には驚かされました。

INOUE

【中学校の数学・教科書表紙】メイキング

2013年に制作した小学校の算数に続いて、今度は中学校の数学教科書のグラフィックを担当。短い期間でかなり幅広い案を出し、絞り込んでいきました。

教科書表紙は生徒が一年間頻繁に目にするものなので、あまりに強烈でエキセントリックな要素は使わないほうが良さそうです。飽きないように少し抑えめに。教科書を手にして半年とか一年経ってから「あっ、これそういうことだったのか」と気付けるような、ちょっとした秘密の取っ掛かりを画面全体に散りばめておければベストです。消費されるスピードが他の作品よりも遅くなれ〜と念じながら制作プランを立てます。

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かなり幅広い案から絞り込み。
食べ物やロボット・パペットの案もありました。

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いつもの造形です!
パーツによって様々な素材を使用。木材とプラ板。

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プーリーもつくります。これは塩ビとMDF。

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微妙な角度調整と固定をしたいので、あまり使いたくない
ネジを使用。本番ではネジ頭は隠します。ネジはなんか、
現実に引き戻されてしまうんです。

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小さなパーツ。強度の必要な部分はアルミを。

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時々ベースと合わせていきます。

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1〜3年生の配色が難しい!
小学校表紙と違ってオブジェが似通っているので色で差別化を。
でも芝の緑は共通だから使えない! なかなかアタマを悩ませました。

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ハデになりすぎないように同系列の色を組み合わせて。

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建物を作っていきます。
スライスしたパーツをピアノ線に通していく。

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ジャンジャン重ねていきます。
何階建てにしようが我輩の自由です。

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窓のパーツは半透明のアクリルを使用。
ほんの少し透けます。

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ビルによっては構造が違います。
なるほど本物の建物の作り方にも通じるところが…

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屋根付きの建物。

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住宅。

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いくらあっても作り足りません!

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これは何でしょう? 屋根ですね。

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シリコンを流し込んで複製…

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たくさんできました!
なんですかこのソフトクリームは。

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木と植え込みですね〜。とにかく小さい。

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芝や道路を設置していきます。

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裏表紙にもプチジオラマを作ります。
相似や三平方の定理を利用した土地分けです。分かるかな?

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いよいよ撮影!
建物は少し傾いてるだけでも異様な雰囲気になります。
慎重に設置。

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今回もKUROHAカメラマンにいろいろムチャな注文をします。
直球でなくボンヤリと遠回しにお願いするのがコツです。
そして集中を切らして力つきると、うちのSAYAKA氏が
助けれくれます。みなさん、お疲れ様でした!

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エビ中ジャケットオブジェ!

どうも!イシカワです。

美術館での展示でバタバタしている間に、過去にやったお仕事が
次々に公開されている今日この頃です。どうしてこう色々被るのでしょうかね!笑

18日にアイドルグループ「私立恵比寿中学」のCDが発売されたのですが、
そのジャケットの造形物を制作しました。
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新曲「夏だぜジョニー」!これからの季節にピッタリですね!

今回制作したのはヒマワリの被り物と植木鉢、アーモンドです★
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まずは小さなマケットを作りながら、素材を検討します。
なるべく早く、作り易い方法を考えます。
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私がちみちみマケットを作っている間に、井上氏はアリモノで
マケットを作らず本番制作…!そして、もう完成しているではありませんか。
ベテランの腕を目の当たりにしました…!
パンタお得意の異素材の組み合わせであります!
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上手に塗装をすればこの通り、きれいにまとまるのです。
せっかくつくったオブジェも向き次第で全然見え方が変わります。
どの位置が一番ベストか、確かめておきます。
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アーモンドは本物を見ながら、わかり易いように
デフォルメしながら作ります。
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色は何層にも重ねて塗っていきます。
これ一つで何個分なんだろう…
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花びらはひらひら感がでるように柔らかい素材を使います。
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多少動いてもズレないように、工夫します。
ジャストフィット!

色がつくと感じが出てきますね〜
ただ、このままだとのっぺりしていて立体感に欠けてしまいます。
最後の仕上げは井上氏に!
ただ
花びらの先に濃い色を重ね、立体感を出してゆきます。
このひと手間で仕上がりが全然違うのです。
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ほら!ご覧の通り!
こうして完成し、ジャケットとなりました〜パチパチ

夏だぜジョニー」店頭で見かけたら是非良く見てみてください〜★

次回のブログもお楽しみに!★イシカワでした!

毎年恒例の… !

みなさんお久しぶりです!イシカワです。
気づけばもう春ですね〜早いものです。

4月といえば、先日1日に公開された
「Google日本語入力ピロピロバージョン」を制作しました!

過去作品に引き続き、今年もやりましたよ〜!

去年の11月から「今年は何で行くか」打ち合わせを重ね、最終的に決まったのがこの
ピロピロバージョン。ハンズフリー、キーレスと、とっても便利に見える商品です。

皆さんも馴染みがあるであろうピロピロ笛、これを
加工してオリジナルピロピロ笛を作っていきます。

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ニコちゃんの笛もうさぎちゃんに変身。
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シックな高級バージョンやPOPなものもあります。
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デバイス本体のデザインや制作は井上氏が担当。
日パソで鍛え抜かれた造形力はさすがです。
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MDFがまるでプラスチックのように…!
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撮影用にダミーも制作します。本物と瓜二つ!

物が出来たら早速撮影!ガンガン撮っていきます。
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構図やライティングは念入りに。
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商品をかっこ良く撮れるような工夫が…!モーター…?!
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鼻息バージョンだって実際に動かします。
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サラリーマンや
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陶芸家のシーンも撮影しました。

そしてそして淡路島までロケに行きましたよ〜!
なぜ淡路島かって?淡路島にある「吹き戻しの里」は
ピロピロ笛の国内生産量がトップなのです!
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撮影後は海辺のオシャレなカフェで海を眺めながら、
淡路島バーガーを堪能しました。
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実はお昼に淡路牛も頂きました。グルメロケですね。笑 幸せだったな〜。

全ての素材を撮り終え、本格的に編集作業!江口氏にバトンタッチです。

まとめたら1時間以上のドキュメンタリーになるくらいに
良いカットが沢山ありました。だがしかし、そこは惜しまずカットカットカット!!
撮り貯めたカットをザクザク削ぎ落としました。
全部見せようとすると良い物にならないのです、不思議ですね〜。

江口氏は効果音やBGM等、音と画がシンクロするよう念入りに編集を繰り返します。
奇麗にシンクロしていて気持ちがよいです!音って大事ですね〜。

こうして無事に4月1日に公開されました。
ニュース番組でも取り上げられたようで閲覧数は過去最高となったようです!

そしてまさか、このデバイスのキットが本当に発売されちゃったそうです!笑
詳しくはコチラから。

また来年も楽しい嘘がつける様に頑張ります〜★

イシカワ

HyperCastanetを作ってみました!

お久しぶりです、イシカワです!
最近はなかなかブログが更新できておりませんでした。あっという間に寒くなりましたね!
もう10月ですって、、2014年もあと少しですね。いや〜早い!

さて、今回は
電子工作でおなじみのlittleBitsを使って、楽器を作ろうパート2になります。
前回はlittleBitsのSynthKitを使ってショルダーキーボードのKeytarを制作しました。
今回は打楽器、電子ドラムの制作です!

まずはモジュール組み。どんな音が出るのか、出せるのか探って行きます。
パンタで音楽担当をしているタクトさんにはお手の物。すぐにドラムの音が完成しました!
ドラムの音だけでなく、効果音バージョンもできちゃいましたよ〜
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次にこれをどんなデザインにするか考えます。
手に持って叩けたら、楽しいかも!?
フラメンコみたいに叩けたりして!?と遊びながら形を考えて行きます。
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そして気がつきました、コレ、置いても使える、、!
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効果音バージョンと同時に演奏することもできちゃうことが判明。
遊んでみるものですね!

だいたいの形が決まったら、ここからデザインを詰めて行きます。
井上さんの神業レーザー操作によって、かっちょいい基盤ができました。
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さて、ここから私の仕事、塗装をしていきます。
Keytarとの相性も良い様に配色していきます。
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パンタグラフ用に、スペーシーなものも作ってみようと、
スパッタリングで銀河を描きます。
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それを見ていたタクトさん、「叩くところ、地球ってのは?」

おお!まさに宇宙!スペーシー!

しかし私の描いた地球はどんより、なんだかクオリティが低い、、

それを見かねた井上さんが美しい地球の描き方を伝授してくれました!
(企業秘密ですので教えません笑)
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地球もあるなら、月もありじゃない!
とすぐに月まで作ってしまいました。
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さすがです、、

というわけでKORGさん用に2つ、パンタ用に1つ、
と3つの打楽器ができました。
名前は「HyperCastanet」。
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別アングルもどうぞ!
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近いうちにKeytarのワークショップのように、
HyperCastanetのワークショップも
やりたいな〜と考えています。
みなさんチェックしておいてくださいね☆

 

最後に
実はこのお仕事と同時期にKORGさんのiPad用のアプリ動画の制作もしました。
その名も「KORG Gadget」。

このアプリには合わせて17種類のシンセサイザーとドラムマシンがあり、
様々な音を組み合わせることでオリジナルサウンドが作れてしまう!
という代物です。どこでも持ち運べて、感覚的に音楽が作れてしまいます。

機能の説明や紹介が主な動画制作なので、
どうしても画面の映像ばかりになってしまいます。

そこで様々なアングルから撮ってみたり、
小型ドリーを使って動きを出してみたり、
映像を持たせるために、色々と工夫しました、、!
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音と映像をぴったり合わせることで、
気持ちのいい動画になったのではないでしょうか!

ちなみに私のお気に入りの最後のシーン!
これは実際にスタジオにカラーライトを設置し、
スモークもがんがん焚いて撮影しました!
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スタジオで昼寝していた犬もびっくり、、!
部屋中が煙に包まれました。最後の幻想的な感じはこの煙のおかげなのです!

というわけで、動画の仕事もやりますよ!

最近コマ撮りの仕事がないので、コマ撮りの仕事大歓迎です!笑

イシカワ

パンタグラフの立体ゾートロープ・メイキング

映像史を語る上で欠かせない、古典的なアニメーション装置「ゾートロープ」。
よく美術館のワークショップや美術学校の課題などでも見かけます。
今回はある科学ミュージアムの展示用に立体ゾートロープをつくることになりましたヨ。

ただ、話をもらった時点で納品まで2〜3週間しかないとのこと。
あまりの時間のなさにズッコケましたが引き受けたからにはヤルしかありません。
そんな短期間で作れるものとなると、どうしても効率の良さが必要です。
今回は作品というよりは、制作経験を今後に活かす意味で制作に取り組みました。

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ゾートロープと言えばまずは円盤! 時間的にとにかく迷うヒマがありません。
ザックリ大きさを決めたらもうバンバン切って行きます。

 

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ゾートロープ案は幅広く3案ほど出したんだけど、今回はロボットくんを使うことに。

 

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ボディを切り出して増やして行きます。

 

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頭部の量産。10年以上の展示用なので強度も考えねば。

 

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今回、はじめて造形物にレーザーカッターを使用。
コレはイイ!(今更ですが…)
同じような形状を多く使うゾートロープには欠かせない!

 

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ロボットくんの手足もレーザーカット。
シリコン型取りでの手間と時間を考えるとコレは革命です。
こうして人間は退化していくのです。

 

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組み立て。アニメーションなので、当然1体1体、微妙に形を変えていきます。

 

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全部で50体!
似たような人形がすぐにゴッチャになっちゃうので管理も油断できません。

 

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ちょっとした誤差が命取り。正確に正確に。。

 

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ポージング済みのロボットを取り付けて行きます。
宙に浮いているところがなかなか調整しづらい!

 

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このクリアパーツは…

 

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コンタクトレンズよろしく、ロボットくんの目に接着していきます。
マットな質感の中で、目だけキラリと光ります。

 

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ゾートロープはスリットや光の点滅によってアニメーション効果が発揮されます。
その分、オブジェが多少見づらくなるのでハッキリとした明確な色分けをします。
そしていよいよ現地のミュージアムに設置!

 

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短い制作期間にしてはまずまずうまくいきました。
次はもっと時間をかけ、作品と呼べるものをつくってみたいと思います。
ゾートロープ、面白い!

そして沖縄出張サイコウです。もっと出張させてください。

光通信サテライト

はい!イシカワです!
前回のSpace Kitを使った造形の第二弾です。

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まずはこちらの動画をご覧ください。

おわかりいただけたでしょうか??
地球が音データを光に変換し、その信号を受け取ったスペースシャトルが
また音声に変換する、という仕組みになっていて、孤独な宇宙への旅を再現しています。
地球が遠くなればなるほど、地球から発された音が小さくなってゆくわけですね、、切ない、、

では、さっそく制作メイキングにいきましょう!
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DSCN0348加工
はじめは手動ではなく、地球の周りをスペースシャトルが
自動で回るように、自動回転装置を井上さんが考案しました!
しかし、モーターの動力や耐えきれる重さの限度があったため、
自動回転装置案は見送ることに、、、
ただこの仕組みはとっても面白いのでまた次回使いたいところです。
IMG_3545色直し
手動式のモデルを作っていきます。仮組みをして大きさの目安を測ります。
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暗くするための箱を作っていきます。本来は暗い部屋で楽しむものなのですが、
展示会場は明るく、光センサーが反応してしまうため、囲いの箱を作ります。
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スパッタリングの練習!宇宙の絵を箱に施します。

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色の違う絵の具を用いて星を描いていきます。ざると歯ブラシを使って
宇宙感がでましたよ!
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同時進行で地球やスペースシャトル、人工衛星なども
作っていきます。スペースシャトルと人工衛星は
付け根がボールジョイント式になっていて、角度を自由に変えられるんです!
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アリモノ作戦でパーツをくっつけたら
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ミラー反射人工衛星ができました!
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地球も塗られていきます。
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色を塗り重ねることでリアリティがでました。
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月、小惑星、スモッグもできました。月や小惑星は
スタイロでできているんですよ!加工の仕方で色々な
表情が出せるのでスタイロはとっても便利です。
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形をデフォルメすることで可愛らしいものになりました。
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囲いの箱もできました。明るい部屋でも十分楽しめます。
じつはこの箱、、、
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いち
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にの
DSCN0540新
さん!
とまあコンパクトになっちゃうわけです!
これはいかに一人で楽々と搬入出できるか、井上さんが
考えに考え抜いた結果、出来上がった代物です。本当にコンパクトに
なっちゃうんですよ!かなり気持ちいいです。
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最後にlittleBitsのロゴを切り出し、
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ビシッと決まりました!
展示会で、実演しないときは箱の天井に乗せて、ディスプレイ
することもできちゃいますよ!
完成です。

そして納品後、東京ビックサイトにて開催されているおもちゃショーを見に行きました。
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商談見本市に行ったのでスーツの大人が沢山。
明日からは一般デーだそうなので、大にぎわいになりそうな予感。
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KORGさんのブース、ありました!
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なつかしのKEYTAR!
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スピーチ博士も!
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新作もいました、いました!
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KORGのおねえさん、撮らせていただきました!

やはり展示となると強度が必要になるので、その点はなかなか苦労しました。
今回もまた、とても勉強になるお仕事でした〜☆
それではまた!

イシカワ

アンテナガン(ILLUMINOMETER GUN)制作メイキング

こんにちは!イシカワです。
前回Synth Kitやその他のlittleBits商品を使って、スピーチ博士ショルキーなどを作りました。
今回はlittleBitsの新商品Space Kitを使っての造形制作のお仕事です。

まず一つめは光の強さを測ることができる「アンテナガン(ILLUMINOMETER GUN)」です。アンテナガンomote
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前回同様、Bitsモジュールを組み合わせて何ができるのか模索します。
光センサー(Light Sensor)と信号を数値化するNumberを使い、
光の強さが測定できることを発見。

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さっそくボディのデータを作り、レーザーカッターで
切り抜いていきます。材料を無駄にしないよう、詰め詰めに
してなるべくコンパクトに切り出します。

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実際に手で持って操作するので、握りやすさ、ボタンの押しやすさを考慮して
デザインを考えました。井上さんのこだわりです。
そして本当に握りやすい、、、!

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パンタグラフお得意のアリモノ作戦です。普段見慣れているものも
使い方や組み合わせによって新しい造形が生まれるんですね〜

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形が見えてきました!

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塗装をしていきます。なるべくシンプルにかっこ良く!

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サーボを使うことにより、警告標もくるくると動くようになっているのです。
ブザーも追加で付けることで、警告標だけでなく音も連動するようになりました!
計測している感MAX!

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撮影では宇宙感を出すために宇宙飛行士の腕を再現。

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結局私イシカワの手は小さく、役に立たなかったので
井上さんが手タレをしてくれました。

そして完成した動画がこちら!


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アンテナガンうら
スタンドもついて、安心して展示できますね!

次回は2つ目の造形、「サテライト」編です。これまた
面白い造形になっているので是非チェックしてください!


 

 

【小学校の算数・教科書表紙】メイキング

パンタグラフのオブジェを教科書の表紙に採用したいということで
光栄ながらお声掛けいただきました。

教科書の表紙といえばストイックな平面構成図案が浮かんできますが
時代ごとにテイストも違うのでしょう。いろいろと話し合いを重ねましたが、
なんとなく全員の中にあったイメージは「子どもための日経パソコンオブジェシリーズ」。

子ども向けか! 楽だな! と思いきや、こ、こ、これは大人向けよりむしろ大変。
なかなか手強い相手ダゾ、子どもって。

表紙のオブジェはそれぞれの学年で習う、時計の読み方、かけ算、わり算、敷き詰め
などがテーマになっています。全部わかりますでしょうか。

INOUE

教科書小_1表教科書小_2上表教科書小_2下表教科書小_3上表教科書小_3下表教科書小_4上表教科書小_4下表教科書小_5表教科書小_6表教科書小_6架け橋表

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まずはアイデア出し。本制作作業よりよっぽど時間をかけます。
どんなヘンな案も一応拾い上げておくのだよ。

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「1」の立体フチドリオブジェを切り出します。
もちろん手でフリーハンドカット!

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ときどき、完成と同じ構図で撮りながら、各所の大きさや
テイストを確認し進めます。

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糸ノコで切り出し。
レーザーカットではできない、キレイな危うさがにじみ出ます。

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小さなパーツ類。オジサンみたいなこと言いますが(充分オジサンですが)
学生のうち、駆け出しのうちは絶対に手で切った方がいいです。

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パーツによって素材を使い分け。あくまで写真用のオブジェなんですね。
立体作品でなくて写真作品。

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4年生のテーマは「敷き詰め」!
4という数字を見てたら「コ、コレは…! 敷き詰められる!」とひらめきました。

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しかし、然うは問屋が卸さない。 ぜんぜんキレイにまとまりません。
手描きのラフって、自分に都合良く描いちゃうものなんだな…と思い知らされました。
でもすでに手描きのラフでプレゼンは済ませてあります。オレの中のエッシャー覚醒せよ!
と叫びながらシャーペンやマウスを走らせます。

“思いつき”から“実効的なアイデア”まではかくも大きな距離があるのです。

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なんとか良いカタチにたどり着いて、さあ造形です。
たくさん必要なので、型取り複製しましょう。

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プラ板を切り貼りして原型をつくりました。

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シリコンの型をつくり、液体のキャストを流し込んで複製していきます。

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手作りなのにあまりにもピッッッタンコすぎて驚く。感動です。
こっそりと自分を褒めます。本来、こういう同じカタチを組み合わせるものは
誤差も2倍になってしまうんですよネェ。

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扱いやすい素材というのは、大きさにも関係しています。
これくらいのものはスタイロでいきましょう。

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6の裏側。ぐんにゃり表現には、こんな金属板の秘密が。

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ぐんにゃり度を調整中。

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パンタグラフの最もキライなもの、それは色塗りです。
色計画を失敗して違う色を重ね塗りせざるを得ないケースが多い! 多過ぎる!
これからは新人イシカワに任せます。

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乾燥中。エッジの角が落ちているのがポイント。
CGに近寄らないように気をつけます。

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木目を描くのは本当は気が進まないのだが…
全体のテイストを合わせるためにもここは一発描き込んでみましょう。

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うるさくならないよう、自然なカンジで。
美容師になった気分で仕上げて行きます。

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造形ができあがっても安心できません!
撮影日の朝は、本当に大丈夫だろうかというモヤモヤの頂点を体験させられます。

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裏表紙も含め、撮影は3日間に渡りました。猛暑も相まって合宿感、アリアリ!
みなさん、誠にお疲れさまでした。