Google マップの乗換案内 プロモーションムービー

Googleマップの新サービス、みなさんはもう試した? 案内にバスが加わってメッチャ便利になりました。僕も毎日バス使ってます。自宅の行き帰りや美術大学までの道のりなど。でも実は数年前までバスは苦手で全然使わなかった。万札しかなかったら運転手のオジサンに怒られそう〜!とか、地名やルートがよくわからなかったり。でも今や、すっかりSuicaが標準装備されたしこの新しい乗り換え案内でこれからは効率よく移動できそうです。
さて、そんな新サービスのプロモーションムービーを担当しました。いろいろ提案したのだけど結局「カワイくてわかりやすいヤツ」という方向性を示されてしまい(笑)あまりイノベーティブなチャレンジを試すスキマがありませんでした。フツーです。でも実は、クマ作りがメチャ難しかったり、おんぶさせたまま歩かせたり、手作りドリーをつくってカメラを横パンさせたり… 誰も気づかない所がとってもイノベーティブなので、そんなスキマを楽しみながらご覧ください…


吉竹氏による人形づくり。いろんな手をつくります。手はクレイだと撮影中にカタチが崩れすぎるのでウチはスカルピーの差し替え式でやります。


下半身の制作。劇中では少し歩く程度なので複雑な間接は必要ナシ。


問題のクマ! さすがの吉竹氏も、全身が動くモコモコ人形は難敵だった模様…


スポンジや鉛線、スタイロにプラ棒と、あらゆる素材の組み合わせ。それぞれの素材の特性を掴むのが重要です。経験あるのみ!


見よ! この素材の使い分け!


これまた難しいファーの貼り込み…


連日、吉竹机はこんなカンジ。


僕は脇でバス作り。素材はなんとスタイロだよ。ええ、スタイロさえあればなんとかなると思ってますとも。


あっ、タイヤを寝かせるとBTTF PartII デスネ。


大まかにカタチができました。この時点でのバランスが重要。おかしいなと思ったらここで思い切って大手術。


スタイロはあくまでスタイロ。アバウト素材です。そのアバウトさを少し引き締めるのが細かなパーツ群。


クマとお父さんも、顔だけ乗せてちょうどよい感じに収まりました。僕はお父さん役のこの人形を、大越キャスターと呼んでいます。


コマ撮りの良い所は、以前つくった背景素材をそのまま使い廻ししやすいところ。でもさすがに足りずに建物を作り足しました。


初挑戦のドリー! カメラ用のトコッロとレールを作りました。鉄のL字アングルで簡易的なものです。


スピードコントロールモーターを使って一定速度で巻いて行きます。結構シビア! コマ撮りする学生はいろんな素材に触れておきなよ。金属やモーターとか、すごく役立つよ… コマ撮りは総合芸術だから、学生のうちはメディアアート的なものにも手を出しておくといいと思うよ。コマ撮りだけやっててもコマ撮りできんぜ…
それにしても、AEで背景をすーっと動かせばいいところをこうして鉄とモーター使って横パンさせるパンタもパンタ。〆切り過ぎても、やらずにはいられないその人なりのこだわりって本当おもしろいですね。


背景をならべてチェック。うちのライティングではこれがギリギリの大きさ! これからもっと広い背景の作品が控えているからなんとかせねば。


こちらは吉竹氏作の電車内。アニメートできるよう、つり革は鉛製。


最後の撮影は夕焼けシーン。映像はやっぱり場面数多いと大変だな… 想定していたより1ヶ月近くも制作が押してしまった。てへぺろ。

INOUE

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