篠田守男展 ─ 作品制作風景

篠田守男展、終了致しました。ご来場・ご出資のみなさま誠にありがとうございました。篠田先生の作品を通して我々運営スタッフも大変貴重な体験ができました。作家のパッションがパンタグラフを通じてみなさんにも伝わっていればこんな嬉しいことはありません! 今後も、展覧会やトークイベント、作品集制作の様子は展覧会基金ページからレポートして行きます。どうぞご覧ください。

さて今回の展覧会、まずはじめに取りかかったのがDMやイメージビジュアルの制作。今回は作品よりも篠田守男その人の写真を全面に押し出そうということに。スタジオ撮影以外はあんまりやらない井上ですが、なかなか無い機会なので一念発起、カメラを携えてはるばる茨城県まで写真を撮らせてもらいに行きました。今回はお蔵入りしたボツ写真を通して篠田先生の作品制作の様子を覗き見ちゃいましょう。

採用されたDM写真の別アングルショット。まるで機械の一部になったかのような、正確なハンドリングが冴え渡ります。

バンドソー作業。機械のスイッチを入れた途端、表情が「無」に変わります。精密作業の秘訣。

展覧会場のド真ん中に配置された作品の一部です。こうして作品に魂が宿ります。

正確で良いラインを継続的に生み出すにはやはり細かなメンテナンスが必要です。

緊迫した集中時間は静かに続きます。

テレフォンもなんのその。

良い作品を作り続けるにはこまめな掃除が重要。同感です…!

篠田先生のご自宅にもおジャマしました。作品が和室に違和感無く馴染んでいて驚きました。

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ADビル、5歳になりました。

ADビルに関わってくださったみなさんと5周年パーティーを開きました。
その最中に、ADビルの建設現場が食卓に再現されました。

いや〜みなさんなかなかイイ腕ですね〜w
お皿をペロリンペロリン、気っぷがいいです。
喫茶コマドリ店主によるRC建築のお味は如何でしたか?

ご参加の皆様、誠にありがとうございました。

ちなみに、5年前の竣工記念品はこちらです。

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インドア Google マップ プロモーションムービー

Google マップ・新サービスのプロモーションムービーを制作。
制作期間がかなり限られていたので、コピペを利用して広大なジオラマを表現することに。
予想どおりゲームっぽい画面になったわけでありますが、ズームしてよ〜く見ると、やっぱり
手作りの味がほんのりと残っていて、ほどよい質感や触感が伝わってきます。 Webやゲームでも、
もっと手作りオブジェ使いませんか…?

 


最初は手描きでマッピングを試します。
ドラクエや桃鉄、シムシティなどもおおいに参考にしちゃいます。


スタイロカッターを利用して建物らしきオブジェを制作!


光を当てたときに影やハイライトなどのカタチのとっかかりが
見えるようなデザインを目指します。


丸いビルはパイプとライオンボードを使用!
アイデアノートにも載っていない素材。コスプレなんかによく使われているよ。


ムービーの中には、パンタグラフやオーリーズバードがアトリエを
構える、共同アトリエマンション“ADビル”や…


ADビルの前身・宮本ビルも並んでいます。探してみて下さい。
探すほどでもないけど… いっぱい建ってます。


ショップっぽいイメージで建物の中のアイテムも作り込んでいきます。
これらは疑いようもないヨシタケテイスト。


CGで作るよりも断然味があって制作時間も同等か早いくらい。
今、世に出てるグラフィックがもっとこういったものと入れ替わって
いくといいんですが。なぜこんなCGありきの世の中に?


スタイロを切り出して…


エスカレーター!


コマ撮りでちゃんと動きます。


ヨシタケ人形も炸裂です。最近、手・足・首・腰などの新しい間接技法が
定着しつつあります。


まるでアシュラマンのように、いろんな腕を作り貯めます。
指のカタチも様々。


セットと照明を作り込んでいきます。
場合によっては人形の下半身は外してしまいましょう。


こんな天井をつくって…


室内の照明を表現。室内の様子を再現するのはいつも苦労します。


インテリアや家具、建築のちょっとした知識が役立ちます。


スタジオもいいカンジにゴッチャゴチャになってきました。


セットや場面が変わるときは一度スタジオを掃除!
スッキリした気分で仕切り直し。
屋外の場面は意外と照明が必要。久しぶりに6〜7灯で撮りました。
照明では光を当てるのも大事だけど、もっと大事なのはそれらの
光を切ること。反射板や仕切り板をたくさん使おう。


流れる背景を動画撮影で。
セットをレールに乗せ、スピードコントロールモーターで制御。
学生時代の作品や素材は取っておくもんだ…!

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日経パソコン ─ 9年目突入!

隔週だから1年24号 × 8年 = 192号!
いくらなんでも多すぎるんじゃないかとかけ算し直してしまいました。
もうこれは早く写真集とか展覧会とかせねばなりません。

 


スタイロを積層しておっきなカタマリをつくります。
接着には漬物石が便利。


円柱に切り出し。
端材が結構出ますが、無駄にならないよう使える物は取っておこう。
品薄でスタイロが貴重な時代です。


丸太型にカット!
アイデアノートを読んでいればカットの仕方は分かるよね!


垂直にスジを入れていきます。精度はほどほどでOK。


概形でけました。なかなか樽っぽいです。


木材で栓をつくり、ワイン樽感を出します。


吉竹氏制作の“スマフォ切り出し機”。
羊羹のようなスマフォが切り分けられている瞬間を造形します。
見た目には分からないが、部分によって使う素材がバラバラです。
グニャリと曲ったスマフォは粘土(スカルピー)製、出来上がりの
スマフォは直線が命!なのでMDF製です。そして…


カタマリはボリュームがあるので、プラ板の箱組みです。
同じモチーフでも、形が違うと作る素材がこれだけ異なるという良い見本!
造形が苦手、下手、時間がかかるという人は、素材選びを慎重に行うといいよ。


台やマシンはシンプル。MDFでつくります。
撮るアングルによって印象が違ってきそうなので、撮影当日はいろいろ試そう。


またまたMDFを切り出します。
“くり抜き加工”はめんどうでもドリルで穴を開け、刃を通してから。


カタチを整えます。裏側は作らず、見える面だけでも充分。
なんせ1アイテムにかけられる時間、2〜3日なんだからね!


組み立てた後、表面に鋳物風の凸凹を施します。


丸型回転サインはWindows色と、一応地味な白黒バージョンも用意。
少しエイジング加工気味に。


さて、お次はUSB蓄音機型記録装置…
時間がなくてもうビビりながらやってます。コマ撮りも並行してるし…


なんか定まらないままモヤモヤ進めていきました。
なんとか仮組みまでいったけど全然カタチが納得いきません。
切ったり伸ばしたり、この段階で結構試行錯誤します。


プーリーはアリモノを探したけど無い! プラ板とMDFで適当に作りました。
アンティーク作品のいいところは適当につくっても味になってくれるという
ところです(笑)


化粧品の容器やプラモの余りなど、アリモノ作戦でいきます。


レコード筒部分は塩ビパイプを無理矢理ボール盤にかませて棒ヤスリを
慎重にかけていきます。ただ、スネ毛のようなカスが全然取れなくて、
仕上げが難しい! 塩ビめ。


塗装。
金属っぽいドライブラシと、ツヤの出し入れで硬そうな質感を目指します。


バイクプラモのタイヤパーツも塗装を施せば…!


造形作業より、塗装作業の方が時間がかかる場合が多いです。
じっくりじっくり…

ようやく完成し撮影を終えホッとするのも束の間、もう次号の案出しです。

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円すいのお出まし

みんな、円すいのことどう思ってるんだろう…

円すいって、意外とむずかしいんだよ!


マーキング。


糸ノコでカット!
カットしちゃわないのがポイント。


バ〜ン!
ここではじめてバラしてね。


カッターでざっくりカット。


紙ヤスリでキレイになりました。
みんな、もう円すいのこと軽く見ないで。お願い…

そんな円すいの体積、円柱のちょうど1/3。

不思議だよね。

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日経パソコン ─ 秋味

隔週刊の日経パソコン表紙もかれこれ8年。
2週間に1つ、アイデア出しと造形制作を長年続けるのが、
とても良いアタマの体操になっています。



アンティークタイプライターのキーボタンを制作。
カットした丸棒と適当なプラスチックリングをくっつけたら…


パテして!


えいっ。多少乱暴な方が古い感じがデマス。
アクリルガッシュのメタリック色はなかなか使えるヨ。


鉄製カバーの制作。MDFは曲がらないので、
無理矢理ジャバラ状にして仮接着します。


ここもパテしてヤスリ!
世の中、細かな矛盾はこうして強引に馴染ませられているものです。


金属や塩ビ、アリモノなど、素材は結構バラバラです。


おっきなボルトネジに粘土を巻いて、ネジをそっと回し抜きます。
そこにキャストを注入。簡単なカタドリです。


カタチを整え、くり抜いて端子をセット。


アキバで買ってきた50円のジャンクキーボード。
お前にだって第二の人生があるのだ。


4色くらいに色分けしたら…


テキトーに並び替え!


MDFを切り分けます。


木工ボンドで接着してハミダシをカット。


角丸にしてピースも用意します。PDF編集をパズルに例え、簡単でしょ、
みんなもやってみようねっていう感じをタブレットPC風に表現。


結構、寄って撮りました。さっ、もうすでに次回の案出しがはじまります!
この日経パソコンの道具シリーズや家具シリーズ、もっといろんな場面で
活用できそうです。雑誌、広告、CM、パンフ、Web、ディスプレイ等々。
オラたちを上手に利用してください。アイデア次第! 早い者勝ち!

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坂本のどか展 {( private ( ) public )} 展覧会レポート

作品が届きました。デカい! 5人がかり!

 

作品の梱包箱が、倉庫にも屋上にもどこにも入らないことが発覚…! 保管しておく場所がありません。やむなく建物のウラのわずかなスペースに押し込むパンタグラフメンバーたち。

 

全然解決してないけど、とりあえず満足顔。おとなりさん10日間ごめんなさい。

 

普段は撮影スタジオ&PC作業場の1階。空間を区切ってギャラリースペースを設けます。

 

会場と並行して、作家の設営も同時進行。設営期間、たった二日!

 

天井吊りの作品もあります。こんなこともあろうかと、パンタグラフの天井は撮影や展示でモノが吊れるように等間隔でネジ穴が仕込まれています。

 

2件隣の「喫茶コマドリ」でも展示作品の設営。ここはお茶を飲んで歓談するための休憩スペースなんだけど、不思議と作品が古民家にマッチッチ。

 

コーヒーのいれ方講習会。鍋パーティーには慣れているパンタグラフだけども、喫茶室は初体験! 緊張します。

 

展覧会にお越しの方には、コマドリマスター特製の“のどか展オリジナルクッキー”と、コーヒーの差し入れが! 展示やポートフォリオ、コマ撮りアニメを見ながらくつろげます。これサイコ〜

 

会場では体験作品もアリ。これは今回だけではモッタイナイくらいのとても良い企画。またの機会にもやってほしいな。

 

一度やるとハマります。

 

寒空の中ありがとうございます。みなさん随分とゆっくりされていきました。オープンしたらまた来て下さい!

 

クロージングの日にはトークライブのUST配信も! DJはおなじみのブラックマグマさん。

 

できたばかりのコマドリの唄を生演奏で聴きながら、東神奈川の夜は更けてゆきました。

 

ここ数年はプレゼンイベントやトークイベントが中心だったパングラギャラリー、気がつけば展覧会としてはヨシタケシンスケ展以来、3年ぶりのギャラリー展示企画となりました。あえてトリエンナーレの時期は外し、師走の忙しさに入る直前あたりの時期を選びました。集客はなかなか思うように行きませんでしたが、会期中に「ヨコハマ経済新聞」さんに取材していただいてからは、記事を見た一般客やご近所の方もチラホラ…  喫茶室も併設し、お茶を飲みながらゆっくり作家と話したり(作家さんにはほぼ毎日会場についていただきました)、ポートフォリオを見たり、会場であるパンタグラフの活動内容を知ってもらったり、逆にお客さんの作品を見せて頂いたりと、単に作家の作品を見せる場というだけでなく、人が集まり刺激を受け、また新しいものが生まれてきそうな、カタカナでいうとグルーヴとかムーヴメントとか、そんなうごめきの中心に坂本のどかの作品がある…と、そんな理想的なサイクルが少しは垣間見れた気がしました。

展示空間はどっぷりと自分に浸れるような、気のせいか湯気や湿気を感じさせる、そんなプライベート空間が体験できました。ワークショップ作品もあり、完成品を持ってコマドリに行けばお茶も飲めるという、気の届いた構成力と力加減は絶妙。販売作品の「脳みそ石鹸」は思わずポンと手を打ってしまう説得力があり、そのハマり方の気持ち良さからか良く売れました。 会場側としては反省点も多々あり… いやでも初個展としてはとても成功したのではないか?とも思ったり。様々なことを考えさせられた坂本のどか展でした。

みなさんお疲れさまでした! ご来場のみなさま、ありがとうございました。

★展示写真は「アートイベント」ページでご覧下さい。

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‘11.11.11 11:11

ADアトリエチームで記念撮影。
表情を見ると忙しくてそれどころじゃない人もイマスネ笑。

今日は雨模様なので、数字がそんな景色にも見える⁇

そろそろ年末に向けてラストスパートデスネ。

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3作品がノミネート、他3作品が受賞!

カナダ・モントリオールのThe Montreal Stop Motion Film Festivalに出品しました。

コマ撮りアニメーションのみを対象にした国際的なコンペティションです。

珍しいコンペですね。パンタグラフも出品し、以下3作品がノミネート、公式上映されました!

 

●STOP!エネルギーのムダづかい カチリとバチリ

●NHK星新一ショートショート”博士とロボット”

●Google Street View Privacy

 

そして!

 

ニューヨークの国際広告祭・DAVEY AWARDSにて受賞作が多数出ました!

 

Chrome by Google 速いと、楽しい。  →金賞!

Google マップのおみせフォト →金賞!

Chrome starts fast (hammock) →銀賞!

 

 

すごい! なにがもらえるのかな!?

ナニ、トロフィー? でも有料? か、買うの!? わしらが!?

ギャッフン。

いいよ。買うよ。

買いますともよ。

 

個人制作とはまた違ったアイデアへのアプローチが必要とされる広告制作ですが、

パンタグラフではとても大事にしている制作活動のひとつです。

日本のTVCMなどでは大手の代理店やプロダクションがガッチリと業界を作り上げています。

それなりのまとまったお金が動くということも社会には必要なことだと思いますが、

たまにはこういう個人制作に近い環境でつくられた作品にも目を向けてもらいたいですネ。

やみくもにアイドルやタレントとかじゃなくてね。

日本のクリエイティブを育てる場にもなってほしいものです。

 

さて、以下はワタシからオススメCMを少しだけ紹介。

もう、泣いちゃうやつもありますヨ。泣かせたいなあ。広告で。

 

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立体造形でゲームマップ

今、小さなコモノを作って、ひたすら写真撮影しています。

エスカレーターなんかも。
これらは新作のコマ撮りアニメーションの背景なんですが、
〆切に間に合わせるために、コピー&ペーストの世界にして
マップ表現をしています。つまり、ゲーム画面ですね。

ゲームと言えばほとんどCGですが、こんな風に立体造形物を使った
グラフィックがあってもいいですよね。やはりCGにはない、良い意味
でのカタチの甘さやゆらぎがあります。とくに画面を拡大していくと
それが顕著にみえてきて、不思議な存在感を感じることができます。
詳しくはまだお見せできませんが、11月中に公開予定の映像作品。
またの機会にご覧ください。

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